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3DCG作品

「アヒルの搭乗口」


アヒルの搭乗口(2006年2月) メインアングル

 1年5ヵ月の御無沙汰です。

 2月。もうすぐやってくる、待ち遠しい春。新しい何かが始まる。そんなわけで、「始まり」をテーマとしました。飛行機に乗って、ここではない、どこかへと向かう。「早朝の飛行機搭乗口」は、そこから思い付きました。しかし、この作品はパッと見ただけでは、飛行機の搭乗口には見えませんね。飛行機形状は時間をかけて窓・翼・エンジンまで丁寧にモデリングしたのですが…。もう少し(レイアウトも含め)工夫が必要だったようです。天窓と床窓も付けています。空を見せるためです。天窓からは濃紺の空が見えるはずですが、反射のせいで判りにくくなりました。

 道の先には、飛行機の入り口があります。しかし、ライティング不足、表面材質設定の不自然さで、飛行機の入り口には見えません。

 続いてアヒルです。主に球を変形して作成した自由曲面の結合で成り立っています。水かき部分は失敗です。また、今回の作品はShade8にアップグレードして初の作品でしたので、新機能「形状リンク」を活用して、アヒル形状セットを複数設置しています。ご覧の通り、普通のアヒル(手前)だけでなく、ガラス細工のアヒル(奥)もいます。形状リンクで表面材質だけを別に設定しました。ガラス細工のアヒルは、透明度は設定せずに鏡のような高い反射を設定しました。ピンクとグリーンの色をごく弱く付けています。搭乗口なのにさながら写真展状態となっているのは通例です。

構想

外から眺めないと飛行機の存在に気付きません。


使用Softs: Shade 8 Standard

2006. 3. 6 Updated


「2004年9月」


「2004年9月」 メインバージョン

 今回の作品のテーマは、「海」。全体的に青を基調としたデザインにしました。夏が終わり、涼しさを感じ始める季節…、9月。そんなところから、涼を感じる水をテーマとしたわけです。先月の作品と見比べるとわかりますが、砂浜と水面、それに遠くの砂浜にある車等は先月の作品から引き継いだものです。ただ、海のモデリングに関しては先月よりレベルアップしています。先月の作品内の海は透明度がなく、反射率だけを設定していたため、まるで水銀の海のような水になってしまいました。今月の作品では、透明度を設定することで、海底が透けて見えるようになっています。拡大画像をよく見ると、海底の砂粒が見えると思います。ただ、画像の左半分で海底が見えなくなってしまったのは原因不明です。左半分の海底に土管形状を2〜3個沈めておいたのですが、それも見えなくなってしまいました。テストレンダリングの時には見えていたのに…。

 正面にある土管は、海底から支柱が4本伸びていて、土管を支えています。ただ、ブーリアン設定で"-"演算子で穴を開け、さらに"="演算子で表面材質を外側と同じバンプに置き換えていますので、不自然に支柱の先端が土管の中に突き出ています。また、土管の表面材質バンプ設定は「木目」を設定しましたが、Y軸からの投影のため、凸凹のパターンにバラツキが出てしまいました。しかも、適用テクスチャのサイズ(密度)が小さすぎて、何ともいえない不思議なツブツブ感な材質になってしまい、失敗でした(修正するの面倒臭かったのでそのままです)。せっかく反射率を持たせているのに、ツブツブした材質の影響で金属感が失われて「この土管、プラスチック製?」と感じるような質感になってしまいました。

 土管の下の水中には、もう一つ同じ土管があります。メインの土管と同じ支柱で支えられていますが、水中の様子が見えにくくてよく判りません。土管の上部が少しだけ水面に顔を出していますが、これもなんか不自然です。

 水中には、看板が4本立っています。一番右の看板だけが、ちょっとだけ水面から出ています。その他の看板は、水を透けて見えるようになっています。

 「2004」「9」の文字は、アングルを下向きにするために、ちょっとだけ「9」の形状は水に浸かってもらいました。ちょうど数字の先端が海底の砂に少しだけ埋もれている状態です。空の色合いは、先月の作品のような水色だと夏らしさが出るので、真の青っぽい色合いにしました。あまり派手にならぬよう、グラデーションで地平線近くの色は白っぽく濁しています。



使用Softs: Shade R5 debut
仕上: PhotoShop-El.(空の着色等)。


2004.10.12 Updated

移動撮影バージョン



海底から水面を見上げる

といっても水面に似せた”膜”があるだけなので、
水中っぽく見えませんね。
水面には波紋が見えます。
水面形状に光が弱められて薄暗くなっています。



過去の作品はこちら



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