しし座流星雨 2001

2001年11月19日未明、流星が雨のように降った!!

歴史的な大出現となった2001年しし座流星群。
なにはともあれ、流星の写真をご覧下さい。
(※別館サイト「SKY FANTASY」内ページ)。

流星写真集・観測記録

(2002/01/31 流星写真2枚追加)

2001年11月19日 00時 〜 06時
大出現を迎えて興奮する私の心情をリアルにレポート。
「流星雨の一夜」、完全ドキュメント!
撮影した全写真もそのまま掲載!

「流星雨」興奮記
(2003/09/25 更新)

2001年しし座流星群ではたくさんの流星痕が出現した!
雲のように浮かぶ、不思議な「流星の痕跡・煙」ギャラリー

流星痕 写真集

思い出そう、 「星降りまくった夜」 を…。

流星の出現概況。怒涛の一夜、何時何分に何が起こったか!

流星雨ダイジェスト

私が撮った流星の全ての流星写真を、ネガごと掲載!!

流星撮影フィルム3本の現像結果

一晩中、「すげぇ!」を連呼しっぱなしな流星の実況中継記録から

流星雨・実況中継 発言集

この夜、一晩で降り注いだ流星の総数は数万個に上るだろう

何十年たっても、決して忘れない…。

2001・11・19 の事を!!

 2001年11月19日未明…。流星が空全体で絶え間なく降り注ぐ、歴史的な「流星雨」が見られました。18日23時から、19日06時(夜明け)まで、一晩中流星が降り注ぎ、大興奮な一夜でした。

 私は一晩中、流星出現の実況中継をカセットテープに録音していたので、莫大な観測データを得ることができました。そんな、2001年しし座流星群大出現の観測成果を徹底的にまとめました。

(2003年9月25日、ページリニューアル)

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2003年11月19日追加流星画像

「2001年 しし座流星雨」2周年を記念しまして、
これまで未公開だった流星写真2枚を公開します。
(画像の無断転載は禁止致します)

2001年11月18日深夜…。

「アッシャーの流星雨」を見に、撮りに、阿蘇山・南外輪山の「俵山」へ出向いた。
標高は700〜800m。熊本市街の光害からもかなり遠ざかる。
そして、そこで待っていたのは、かつて見たことがないほど最高の空!
雲一つない快晴。そして、恐ろしいほどの星数。冬の天の川も濃く、はっきりと見えていた。
まさに、「史上最高の空」の下で、「史上最高の天文現象─流星雨」を見ることができたのだ!
おおいぬ座を流れるしし群の流星です。
シリウスの青白く眩い光芒、そして、バックグラウンドを埋め尽くさんばかりの無数の微光星!
シリウスのすぐ下、散開星団M41のところから流星が発光しています。
この流星は比較的暗いほうですが、背景のおおいぬ座の星々の輝きが美しく、
とても美しい流星写真となりました。

ついに流星雨は現実に起こった!
火球も、次から次へと!

これは、私が撮影した中で一番の火球です。
しし座の放射点から勢いよく飛び出していて、見事です。
露出時間が10〜20秒程度と短いため、1個しか流星が写っていません。
火球は、緑色に鋭く輝き、思わず目が眩みそうなほど眩しいものもありました。
実は、午前4時〜5時台にこの写真を上回る大火球がたくさん撮れていたはずですが、
フィルムが巻けていなくて、全て水の泡となったのです。悔し過ぎます!

流星の出現概況。怒涛の一夜、何時何分に何が起こったか!

22時頃 【2001/11/18】 車で観測地(山)へ出発。
23時頃 展望台駐車場に到着。(熊本県阿蘇郡久木野村[現・南阿蘇村]。標高 約700m)
ここから登山を開始。
2350分頃 観測ポイントへ到着。俵山の中腹にある下見済みの場所。
0001 初めての流星が出現!
0027 次々流星が流れている。「流星雨は起こる!」と確信。
0151 流星が4連続出現! その凄さに興奮する。
0157 「もうカウントできない!!」と叫ぶ。
流星が次々と出現し、本当に数え切れなくなった。
0200 一気にどんどん流れる。
0255 感動して(嬉しくて)、泣く。
0350分頃 しし群流星とおうし群流星が、並んで同時出現!
笑ってしまった。
0400 黄道光が見え始める。
04時台 記録的な明るさの大火球が、次から次へと出現。
永続痕もたくさん現れる。
0530分頃 絶え間なく流星が流れ続けているにも関わらず、下山してしまう。
約30分ほどかけて展望台まで下山している間、流星を見ようとしなかった。
0630分頃 夜が明けて空が明るくなったにも関わらず、
帰りの車窓から火球が流れるのを2〜3個見た。

私が撮った流星の写真。

(Fujifilm Superia 800)

1本目のネガ

(クリックで拡大)

「しし座流星雨」(2001.11.19未明)を撮影したフィルム

1本目出来:

16コマ目まで、全部ピンボケ!

「やってしまった…」。

 星を撮る場合の基本、ピントを「無限遠」に固定するのを忘れていた。流星がたくさん流れ、たくさん写ったにもかかわらず、全て「ピンボケ流星」になってしまった。本当にもったいない…。
 でも、17〜26コマ目の計9コマはピントに気付いて修正した後だったので、ちゃんと撮れていました。

2本目のネガ

(クリックで拡大)

2本目出来:

素晴らしい流星写真が写せました!

放射点から飛び出す大火球の写真や、10個近い流星が降り注ぐ写真が撮れました。

3本目のネガ

(クリックで拡大)

3本目出来:×

フィルムが巻けておらず、全コマ何も写っていない!

午前4時〜5時台にかけて、大火球が次々と流れているのを撮影しました。おおいぬ座に、3連続で大火球が出現したりしたのを写したつもりでいたので、もしこのフィルムがきちんと巻けていたのなら、たくさんの火球が写せていたはずです。
 しかし…。傑作を収めたつもりでいたのに、コマ巻きは全て空回り。撮影した約27ショットは、全て水の泡になって消えてしまった…。

一晩中、「すげぇ!」を連呼しっぱなしな流星の実況中継記録

2001年11月19日00時〜05時の私の流星実況中継から、
感嘆の声(独り言)をピックアップしました。

「夢は現実になった」

「何なのだ、この多さは!
このままいくと2時・3時にはどのくらい流れるだろう!?」

「今日の事、どう報道されるだろう 大事件 大ニュース」

「天文誌の写真どれほど凄いのが出てくるだろう…。」

「美しい 素晴らしい 想像を絶する天体ショー。」

「私は今流星雨を見ているのです。」

「もうカウントできない!!!!」

「これこそ、夢にまで見た流星雨…。」

「てゆうかこれ、流星雨ですよ!!」

「うわぁ・・・・!!すっっげぇ・・・・・・・・・・!!!!!」

「しし座流星群バンザ〜イって感じ。」

「なぜ今、流星雨を慣れたように見れているんだろう。」

「飛行機が見える
飛行機乗ってる人どう思うんだろう」

「明るい流星が左にも、左…、上にも、あっ!」

「くそー。睡眠不足なんかのせいで、頭が覚醒しない状態で念願の流星雨を見ているなんて…!!人生の中で一番思い出に残るだろう流星雨を見ている時なのに…!!」

「夢を見ているみたい…! 信じられない…!」

「別世界にいるようだ。」

「あっ、すげ、なんか…。 おっすげ。右〇△×и…。 あかん。 すごいよ流星…。 あーー…すごいっ! うわすげ、右にも流れた。真正面にも流れた。あっ下のほうにも△□×け〜、流れた。あっもう眠気のせいかな。あまりうまく喋れないな。」

「流星雨が見えている。
流星が見えるのはもう珍しくない。
だから、早く空じゅうを覆い尽くしてくれ!!」

「アッシャー最高。」

「ヤバいヤバいヤバい。(流星がどんどん増えてきているので)」

「何も知らない人はこの空を見て驚いてるよ、きっと。」

「(今は見慣れてしまったが)いつもの感じに戻ってこの空を見てみると、この光景はすごい!」

「絶え間なく降り注いでおります!! 見回せば1つは流星が見えている状態。」

「えらいこっちゃ。えらいこっちゃ。流星嵐。…巻き起こしております。」

「絶え間なく流れ続けているので、それぞれの流星にかまっていられない感じだ。」

「この光景、一生ないぞ、絶対!!」

「もう…、絶え間なく……降り注いでおります…!(涙声) 嬉しいような悲しいような。感動的…!」


「素っ晴らしい!素晴らしい!! 明るいのが流れてももう平気ですね。ハァ…、すっげぇ…。」

「この時点で感動してちゃ、もうこれから、埋め尽くされる時はどうなるんだって感じ。あ、私はフィルム交換しながら感動しちゃって、もう、思わず動きが止まっちゃって、撮影できなくなってしまいます…(涙声)。ヤバい!!」

「火球が飛んで永続痕が残っても、もう何とも思わない! そんな素晴らしい状態!!」

「火球が珍しくないこの光景、すごい。」

「絶え間なく流星が降り続いているが、この光景も見飽きた。」


「帰りてぇ。 寒い。 ダルい。 きつい。」

「もう体力の限界。」

これらの独り言を通してあの夜の流星雨の感動が伝われば幸いです。

2002年のしし座流星群

しし座流星雨2002

PRECIOUS ORION

プレ天文

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